べーすけ 歩いて日本一周

出逢った全てに感謝しながら巡る旅 「ありがとう」

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逆境  ~ 5月24日(土)  日本一周 徒歩の旅 ~

Posted by べーすけ on   4 comments   0 trackback







[総日数]     276日(日本橋出発後426日経過)
[今日のルート]  青森県深浦町「十二湖庵」~秋田県八峰町「道の駅はちもり」
[進捗状況]    日本海沿いに南下中







今日は待ちに待った白神岳の登山日

朝はいつもではあり得ないような3:30に起床


やはり夜はまだ寒いというか

山の中であることと、清水が流れる小川が近くにあるせいで

なおさら湿った冷気を感じる


4:00頃に昨日送ってもらった荷物の中からラーメンを取り出して

名産らしきグリーンアスパラと一緒に食べる

アスパラは細いのを選んだおかげで皮を剥かなくても柔らかく甘い















4:30になってようやく辺りが明るくなってくる

予報では曇りということだったけど

雲が抜けているところもあって天候は悪くはない


食器や寝袋を片づけ

送ってもらった登山靴の紐をきつく結ぶ

登山靴は冬場北海道を回ったときに買ったkeilandのリヴァルで

残雪くらいだったら軽々歩けるモデル


おそらく雪は残ってるだろうから

くるぶしくらいの雪は覚悟して行かなきゃ


そして

ここから先には水場はないから

予備も含めて4Lをプラティパスに詰め込んでザックに入れる


食料や水を含めたら全部で30kg超

確かにズシッと重いけど、背負ったこともない未知の重量ってわけでもない

今までにはこれ以上積み込んだこともあるから

重さは特に重要ではないと思う

(だけどザックのせいで肩がいつも以上に痛いのは気になる)



全部の準備を整えて5:30出発












緑色に染まる湖を見ながら

奥地へ進む











青池の隣にある「崩山登山口」に到着


そーいえば

今日のルートとしては

まず十二湖の登山口から崩山というピークを目指して

その後は大峰山を経由して稜線を通過し、白神岳を到達

白神岳山頂には避難小屋があるからそこで一泊した後

翌日に白神岳より下るルートを辿って、白神岳登山口へ抜けるという計画


普通は白神岳登山口から登るのがベターなようで

今回は逆ルートになるわけだけど

とくに分岐点が分かりにくいというわけではなさそうだから問題はないはず


ここから崩山までは3時間だから

とりあえずそこを第一目標にして頑張ろう!














登山口を過ぎると

辺りは鬱蒼とした密林地帯

ちなみにこの辺りの木々はブナじゃなくて

人が植えたヒバだそう




登り始めてしばらくすると

後ろからオジサンが声をかけてくる

どうやらこの辺りを視察しにきた方のようで

白神岳まで登るのかと聞いてくる


話を聞いてみると

この方が先週、崩山に登った時点では

崩山から大峰山への稜線には積雪が腰辺りまであったようで

最近気温が上がってないことから、おそらく溶けていないのではとのこと


オジサンも視察には来ているが

崩山までだそうで、そこからは無理だと言っている








……。






これはマズイ


僕は一応、ネットで去年の同じ時期での山行も調べた上で登山を決定したのだけれど

今年は気温が上がらず雪が残ってるということか


僕の装備だったら

おそらく膝下までは何とかラッセルできるとは思うけど

それ以上になると絶対不可能


それこそ

スノーシューや氷雪用のウェアも必要になってくる

もちろん僕はそんな装備を持ってきてはいない


こうなると

今回は崩山までの日帰り登山となりそうだな


話が終わりスタスタと登っていくオジサンにお礼を言って

僕はゆっくりと登りはじめる














1時間を過ぎた辺りで急に勾配がきつくなる

踏み跡はしっかりしてるものの

倒木を乗り越えたり手をついて登るところもあって

なかなか登りづらい





登山口から2時間を過ぎたところで

猛烈に汗が噴き出し、膝はガクガクと震えはじめる




様子がおかしい。




今までだったらこのくらいの山道は普通に乗り越えてきたはず

むしろ四国の遍路なんかは、これよりもっと厳しくて荷物も重かったのに…


足全体に力が入らないどころか

階段くらいの段差を登るだけでもかなり辛い




やがて足も動かなくなり

その場に座り込んでしまう


僕自身もこの現象に驚いていて

なぜこうなるのかがわからない

でも今は動けない理由ではなく「動けないという現実を考えよう」





そして10分くらい考えた結果

下山を決定する



たぶんこのまま無理をして頑張れば

崩山までは登れると思う

しかしそこではテントは張れないためすぐに引き返さなければならず

そこから疲労し尽くした足で無事に下山できるかがかなり怪しい


登山者が遭難するもっとも多い場面は「下山時」と言われていて

気が緩んでルートを間違えたり、捻挫などの怪我や転落も下ってるときに起こりやすい


今の僕も疲労が溜まっていて、判断を間違えたり

重量に耐えきれずそのまま転落する可能性は高い




単独の登山は誰も助けてくれないため

安全については十分に考慮して、無理な山行は控えるべき

今回はこれに当てはまるだろう


悔しいけど、今回は諦めよう

旅で多くの方にお世話になってるのに

こんなところで遭難したら、それこそたくさんの人に迷惑がかかってしまう

なんとしてもそれは避けたい




奥歯を噛みしめながら

この先にあるはずのピークを思い浮かべる

そして踵を返して、今まで上ってきた道を戻りはじめる


案の定、下りはじめて30分もしないうちに

足が震えはじめ

身体をうまく支えられなくなってくる

今回の判断は正解だったってことか




引き返して2時間後

ようやく登山口まで戻ってくる

そのころには足はほぼ棒のようになっていて

歩く気力すら失われていた





しばらく立ち止まって息を整えていると

となりの青池の方からチャリダーが現れる

どうやら日本一周をしているとのことも

正直、今回登れなかったことでの絶望で話が頭に入ってこない


たぶん今まで出会った旅人と同じように対応したと思うんだけど

あまり覚えていない

もしかしたら無愛想に対応してしまったかもしれない

それだったらゴメンナサイ





チャリダーと別れた後

自分自身どうしたらいいかわからず放心状態になる

とりあえず、ここにいる意味はもう無い

フラフラと十二湖の坂道を下っていくことにする


今になってザックによる肩の痛みが際立ってきて(登山では緊張して感じなかったんだと思う)

15分おきに休まざるを得ない状況になる














登り以上の時間をかけてようやく十二湖の入り口に戻ってくる

このままここへいるわけにもいかないから南へ進むことにする















外はだんだんと雲が晴れてきて

良い天気になってくる


晴れてきたならピークからの景色は良かっただろうに…

と悔しい気持ちになる














ボーっと歩きながら(それでも肩の痛みで休みながら)

なぜ、今回登れなかったんだろうと考える



第一の要因は体力が不足していたということだと思う

去年だったら間違いなく登れていただろう山道が

今年は2時間でダウンしてしまっていた


たぶん、今年の冬季におけるバイトをしていたことで

脚力も含め身体全体の筋肉がかなり落ちてしまったのではないか


もちろん牧場の仕事はハードだったし働きっぱなしではあったけど

どちらかというと足を使う仕事ではなく、手を使うことの方が多かった


僕も歩く筋力が落ちることは想定していたから

バイトの間を見て、ザックを背負って歩いたり

普段の作業のなかで足が鍛えれるように工夫してみたりと色々やっていたのだが

これほどまでに低下しているとは考えてもいなかった


これについては歩いていくうちに鍛えられていくんじゃないかと思っているんだけど

実際に登山が実戦可能になるかどうかはわからない

今後、尾瀬縦走や北アルプス登山も考えているから

これはとても深刻な問題だと思う






第二の要因としてはザックからの負担もあると思う

登っている最中は気合いが入っていたせいか、肩や腰の痛みは感じなかったけれど

たぶん無意識のうちに身体の疲労や負担になっていたことは間違いない


登山と言うこともあり、

気付かないうちに肩や腰を庇うために身体を無理に前傾にしすぎて

その反動で膝への負担を大きくさせてしまったのではないかと思う


そんなことを考えると

このザックのせいでこんなに苦痛を味わっていることに

無性に苛立ってくる


このザックについては

旅を楽しむためにも早急に対応しなければならない






そんなことを考えながら8kmくらい歩いた辺りで

心身ともに疲れ切ってしまって道路脇に座り込む


すでに歩く気力なんてない

なんならいっそ、ここでテントを立てて寝てしまおうか

水はないけど、1晩くらい飲み食いしなくても死にはしないだろう


そう思いながらガードレールにもたれかかっていると



「こんにちわ」と声をかける人が



その方は岩城さんという方

なんと僕のブログを毎日読んでくれている読者で

今日は旅行がてらわざわざ東京から2日かけて会いに来てくれたらしい!


そんなことを聞いたら

ヘコんでいる姿なんて見せるわけにはいかない

笑顔を振り絞ってブログの話や旅の話をさせてもらう


岩城さんは7月に北海道入りした頃から全て読んでくださってるそうで

昨日更新したブログもしっかり読んでいて

「このザックが調子の悪いヤツですね」

と、まるでなにもかも承知のように話してくれる


ここまでしっかり読んでくださっていると話も早い

ブログでは伝えづらい説明をさせてもらうとフムフムと話を聞いてくれる




そんな感じで30分くらい話していると

いつの間にか自分の気持ちもラクになっている


というか、

こんだけ応援してくださってる方がいるのに

「こんなことでメゲていたらダメだよな」と思う自分がいる


ホントに僕は幸せ者だな


辛くなったときには

必ず誰かが助けてくれて、救ってくれる


こうして応援してくださってる人がいるからこそ

僕は今でも歩くことができてるんだ


もしも「今までの旅は自分の力だけでやってきたんだ」なんて考えていたら

今頃、どこかで野垂れ死んでるに違いない


やっぱり僕の旅には「感謝」はなくてはならないわ

ホントに今まで出会った全ての方、そしてブログを見ていただいている多くの読者に心からの感謝を。

ありがとうございます















お別れの最後に記念撮影

そのころには僕もマトモな笑顔ができるようになっていて

岩城さんとも笑顔で再開を約束することができた

本当にありがとうございました!

また東京で会いましょう!!














岩城さんと分かれた後は

多少は気持ちもスッキリしたようで

前を向いて歩けるようになる


相変わらず肩の痛みは絶望的だけど

とにかく今日の寝場所までは歩こうという気力は

身体の底から湧きだしているように感じる













ここで秋田県入りする

ようやく青森から脱出したというわけか


でも、この秋田県入りを最悪な気分で通過しなくてよかった

本当にそうじゃなくてよかった

そんな辛い想いを思い出したくないし












秋田県の県境から1kmもしないところで

今日の宿「道の駅はちもり」へ到着


ようやくたどり着いたと一息つく

駅内にある売店を見繕っていると

職員のお姉さんが声をかけてくれる


「今日はここで寝るんでしょ?

 どこでもいいからゆっくり寝てね」


どうやら、他人にもわかるくらい疲れた顔をしていたらしい

普段歩いているときは気をつけてるつもりだけど

さすがに今日はそんな余裕はなかったしね














近くの湧き水で足や顔を洗ったあと

お言葉に甘えて、トイレ棟の邪魔にならなさそうなところにテントを張らせてもらう


今日は早いこと寝ることにしよう

明日はどうなるかわからないけど

とにかく前へ進もう

後ろへは振り返ることはできても、戻ることはできないのだから






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Comment

トミー says... ""
べーすけさんこんにちは、断念の記事の裏にはこう言う出来事があったのですね、たしかに苦渋の決断であったことが伺えます、僕はバイク旅だったのでここまでの極限状況に追い込まれることはなかったので改めて歩き旅の究極のストイックさを感じています。
僕もそうですがブログをご覧の方にお世話になったことは何度もありました、正直「なんで僕なんぞにここまでしてくれるんだろう?」と思ったことも多々あります。
基本的には自分の力で旅はするものだと思いますが、一人で旅をしていると思い上がっていてはいけないなと本当に思いますね。
2014.05.26 21:12 | URL | #- [edit]
ヒラメ says... ""
白神踏破断念本当に残念でした(>_<)

でも「山は逃げない」って言いますから(^_^;)


またいつか、日本一周してからでも登りに来てください!


2014.05.26 21:37 | URL | #- [edit]
べーすけ says... "Re: "
>トミーさん
今回の件についてはストイックと言うより自分のルールを遵守するというコア的な課程だったので
なおさら気合いを入れていた感はありました
まぁ自分の未熟さを改めて思い知ったいい機会だったのかもしれませんが…

やはり読者の方については頭が下がる想いしかありません
素人である自分のブログを継続的に読んでくださって、なおかつ好意を持っていただくなんてことは
旅をする前には思ってもいなかったことなので…
感謝という言葉では表現できないような感情ですね
2014.05.26 22:10 | URL | #VEUMvR1o [edit]
べーすけ says... "Re: "
>ヒラメさん
白神岳縦走自体はそこまで険しい山ではないと思うので
また機会があったらフラッと登りに行きますw

ちなみに今現在、能代のマクドにいますよーw
2014.05.26 22:12 | URL | #VEUMvR1o [edit]

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